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登山初心者が最初に買うべき装備【優先順位つき完全ガイド】

写真:Chad Madden, Unsplash(CC0)

登山初心者が最初に買うべき装備【優先順位つき完全ガイド】

登山初心者が最初に買う装備を、安全に直結する順に整理。登山靴・ザック・レインウェアの選び方、ヘッドランプなどの優先順位、モンベル公式サイトの価格例、長野県の登山安全ガイドラインにもとづく日帰りの基本装備をまとめました。

目次

  1. 全体像:3段階で揃える
  2. STEP 1:今すぐ必要な3点(三種の神器)
  3. ① 登山靴
  4. ② ザック(バックパック)
  5. ③ レインウェア(上下セパレート)
  6. STEP 1 の価格の例
  7. STEP 2:次に揃える3点
  8. ④ ヘッドランプ
  9. ⑤ 速乾性インナー(ベースレイヤー)
  10. ⑥ 行動食・水筒(ソフトフラスク or ボトル)
  11. STEP 3:後回しにしていい装備
  12. トレッキングポール(ストック)
  13. グローブ・サングラス・帽子
  14. 山専用タイツ・ゲイター
  15. 避けたい買い方・装備
  16. どこで買うのがいい?
  17. 登山専門店(強くおすすめ)
  18. スポーツ量販店
  19. ネット購入
  20. まとめ:買う順番のロードマップ
  21. 関連記事
  22. 参考リンク

この記事は2026年10月10日時点で、長野県の登山安全ガイドライン、モンベル公式オンラインストアの掲載情報をもとに更新しています。旧版にあった予算の目安額のうち、公式情報で確認できなかったものは削除し、確認できた価格の例に改めました。価格・仕様は変わるため、購入前に販売ページで確認してください。

登山を始めようと思ったとき、多くの人がこう感じます。

「何から買えばいいかわからない」

登山用品店に行くと装備の種類は膨大で、ネットで調べると情報が多すぎる。ついつい「全部一気に揃えなきゃ」と思ってしまいがちです。

でも実際は、登山に必要な装備には優先順位があります。最初から完璧に揃える必要はなく、「まず絶対に必要なもの」から順番に揃えていけば十分です。

この記事では、登山初心者が最初に揃えるべき装備を3段階の優先順位に分けて、選ぶポイントと公式サイトの価格の例とともに解説します。


全体像:3段階で揃える

段階 タイミング 内容
STEP 1 今すぐ必要 最初の登山前に必ず 登山靴・ザック・レインウェア
STEP 2 次に揃える 2〜3回目までに ヘッドランプ・速乾性インナー・行動食と水
STEP 3 後回しOK 慣れてから徐々に トレッキングポール・グローブなど

長野県の登山安全ガイドラインでは、日帰りでも、ヘッドランプと予備電池、地図・コンパス、レインウェア、防寒着、非常食、水、救急用品、エマージェンシーシートなどを携行するよう案内しています。STEP 1とSTEP 2の装備は、この基本装備の中心になります。

初心者の装備を買う順番と、モンベル公式サイトで確認できた価格の例を並べた表
買う順番と、モンベル公式オンラインストアの価格の例(2026年10月確認・税込)。価格は変わります。

STEP 1:今すぐ必要な3点(三種の神器)

登山の「三種の神器」と呼ばれる、最初に絶対に揃えるべき3点です。この3点だけは代用が利かず、安全に直結します。

① 登山靴

価格は店頭・販売ページで確認(旧版の予算目安は、公式情報で確認できなかったため削除しました)

登山でスニーカーを使うと、岩場で滑る・下りで爪先が痛くなる・ぬかるみで靴の中が濡れる、といったトラブルが起きやすくなります。登山靴のグリップ力・防水性・足首サポートはそれを防ぐための機能です。

Lowaのミドルカットのハイキングシューズを左右に並べた写真
ミドルカットの登山靴は足首をサポートしながら歩きやすさも両立。最初の一足に最適です。写真:DocteurCosmos, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

選び方のポイント

  • 初心者にはミドルカットが最もバランスが良い
  • 防水透湿素材(GORE-TEXなど)入りのものは、雨や濡れた路面に強い
  • 必ず試着してから購入する(ネット購入は試着後に)
  • つま先に余裕があるサイズを選ぶ(目安の数値は店員に相談し、登山用の靴下で試す)

📖 詳しくは:登山靴の選び方完全ガイド


② ザック(バックパック)

価格の例(モンベル公式):リッジラインパック30は19,800円(30L・720g)、チャチャパック30は23,800円(30L・1.4kg)(いずれも税込)

日帰り登山では、30L前後のザックを選ぶ例が多くあります(モンベル公式でも、30Lのモデルを日帰りトレッキング向けなどとして案内しています)。登山専用ザックは、ヒップベルトで重さを腰に分散できる設計のものが多くあります。

選び方のポイント

  • 日帰りなら、30L前後が選びやすい
  • ヒップベルトがしっかりしているものを選ぶ
  • 背面長に合ったサイズを選ぶ(店員に相談する)
  • 試着時は荷物を入れた状態で確認

📖 詳しくは:登山ザックの選び方完全ガイド


③ レインウェア(上下セパレート)

価格の例(モンベル公式):レイントレッカー ジャケット(GORE-TEX 3層・301g)は29,200円(税込・ジャケットのみ)

山の天気は急変します。「晴れ予報だったのに突然の雨」は珍しくありません。レインウェアは雨具というより、濡れと風による低体温症を防ぐ安全装備です。

霧に包まれた森の中で丸太の上に立つハイカーの写真
山では霧・雨・風が突然やってきます。レインウェアは「念のため持つ保険」ではなく安全装備の一つです。写真:Robert Alexander Wilson, Unsplash(CC0)

選び方のポイント

  • 上下セパレートタイプを必ず選ぶ(ポンチョ・合羽は不可)
  • 防水透湿素材(GORE-TEXや、各社の防水透湿素材)を選ぶ
  • 素材の違いや数値の見方は、レインウェアの選び方ガイドで解説しています
  • ザックの中に常に入れておく使い方が基本

📖 詳しくは:登山レインウェアの選び方ガイド


STEP 1 の価格の例

アイテム モンベル公式サイトの価格の例(税込)
登山靴 価格は店頭・販売ページで確認(試着が前提)
ザック リッジラインパック30:19,800円/チャチャパック30:23,800円
レインウェア レイントレッカー ジャケット:29,200円(上下で揃える場合、パンツは別途)

旧版は、STEP 1の合計を「約4〜8万円」としていましたが、公式情報で確認できなかったため、確認できた価格の例に改めました。

📖 3点の詳しい解説は:登山の三種の神器とは?


STEP 2:次に揃える3点

三種の神器の次に優先度が高い3点です。低山ハイキングなら最初から持っておくと安心です。

④ ヘッドランプ

価格の例(モンベル公式):リチャージャブル パワーヘッドランプは4,290円(最大300ルーメン・86g・USB Type-C充電式、税込)

「日帰りだからいらない」と思いがちですが、コースタイムの読み違いや天候悪化で予定より遅く下山するケースは珍しくありません。暗くなってから懐中電灯なしで山道を歩くのは非常に危険です。

夜間の登山道でヘッドランプを使って歩くハイカーの写真
日帰り登山でも予想外の遅れで暗くなることがある。ヘッドランプは必ずザックに入れておくべき装備です。写真:Hannah Schwalbe / NPS, Joshua Tree National Park(パブリックドメイン)
  • 両手が使えるヘッドランプを選ぶ(スマホのライトは代用不可)
  • 明るさの数値(ルーメン)は商品ごとに異なります。公式サイトの仕様と、使う場面(夜道・暗い樹林)を照らし合わせて選ぶ
  • 長野県のガイドラインでも、ヘッドランプと予備電池の携行が案内されている
  • 充電式は事前の充電と残量の確認を忘れずに

⑤ 速乾性インナー(ベースレイヤー)

価格の例(モンベル公式):ジオライン L.W.ラウンドネックシャツ(ポリエステル100%・平均120g)は3,740円(税込)

登山では汗をかきます。コットンのTシャツは汗を吸っても乾かず、ずっと濡れた状態が続いて体が冷えます(汗冷え)。休憩中や、風が当たる場面では、体が冷えやすくなります。

  • 化繊(ポリエステル)またはメリノウール素材を選ぶ
  • ユニクロのヒートテックは、公式サイトでは日常の通勤・通学・お出かけなどの用途向けの吸湿発熱インナーとして案内されており、登山やスポーツ用とは明記されていません。汗をかく登山では、汗冷えしやすいとする解説もあります
  • 汗をかく山行では、速乾性のある化繊(ポリエステルなど)か、濡れても保温しやすいとされるメリノウールを検討する

📖 詳しくは:登山用速乾性インナーの選び方


⑥ 行動食・水筒(ソフトフラスク or ボトル)

装備ではありませんが、食事・水分の準備は安全に直結します。

  • 水の量は、「体重(kg)×行動時間(h)×5ml」を目安にする解説が多くあります(例:体重60kgで5時間なら約1.5L)。夏や水場がない山では、さらに余裕を持たせましょう
  • 行動食はすぐに食べられるエネルギーゼリー・ナッツ・チョコなど

📖 シャリバテ(エネルギー切れ)の対策は:シャリバテとは?


STEP 3:後回しにしていい装備

最初から全部揃えなくてもOKです。登山に慣れてきてから、自分に合ったものを選ぶほうが失敗が少ないです。

トレッキングポール(ストック)

長い下り坂などで、体のバランスを取りやすくなります。初めのうちは使わずに登れる山も多いので、登山回数が増えてから検討しても遅くありません。素材や種類の違いは、トレッキングポールの選び方ガイドを参照してください。

📖 詳しくは:トレッキングポールの選び方ガイド


グローブ・サングラス・帽子

  • グローブ:岩場での手の保護と保温。薄手のフィンガーレスで十分
  • サングラス:稜線や残雪期の紫外線対策。普通のサングラスでも代用可
  • 帽子:日差しと急な雨に対応。ツバ付きキャップやハットが便利

山専用タイツ・ゲイター

  • コンプレッションタイツは、慣れてきてから、使うかどうかを考える
  • ゲイター(スパッツ)は泥・雪が靴の中に入るのを防ぐ。低山日帰りは後回しでOK

避けたい買い方・装備

避けたい例をまとめます。

NG行動 理由
試着せずに登山靴を選ぶ サイズが合わないと、足が痛くなる原因になる
ポンチョ・合羽で代用する 強風雨で使い物にならない。動きにくく安全性も低い
水が少なすぎる 水分が足りないと、行動に支障が出る。長野県のガイドラインでも水の携行を案内
スマホのライトで代用 バッテリー切れや、両手がふさがる問題がある
コットンのシャツで登山 濡れると乾きにくく、体が冷えやすい

どこで買うのがいい?

登山専門店(強くおすすめ)

登山用品の専門店(モンベルショップなど)。登山靴とザックは必ず試着が必要なため、スタッフに相談しながら選べる専門店が最適です。

スポーツ量販店

スポーツ量販店でも登山用品を扱っていますが、店舗によって品ぞろえや相談できる内容が異なります。

ネット購入

  • 登山靴・ザックは必ず試着してからサイズを確認した上で購入する
  • レインウェア・ヘッドランプ・インナーは、サイズや仕様を確認できれば、ネットでも選びやすい

ワークマンのアイテムを使う場合の考え方は、ワークマンで登山装備は揃う?を参照してください。


まとめ:買う順番のロードマップ

【最初の登山前】
  ✅ 登山靴(ミドルカット・防水)
  ✅ ザック(日帰り用・30L前後)
  ✅ レインウェア(上下セパレート)
  ✅ ヘッドランプ
  ✅ 速乾性インナー
  ✅ 水筒・行動食

【2〜5回登山したら】
  🔲 トレッキングポール
  🔲 グローブ
  🔲 帽子・サングラス

【本格的に続けるなら】
  🔲 コンプレッションタイツ
  🔲 ゲイター
  🔲 山岳保険

最初の投資額は、選ぶ装備によって変わります。公式サイトで確認できた例(ザック・レインウェアのジャケット・ヘッドランプ・インナー)では、合計で約5.7万円(靴・パンツは別)でした。「登山を続けるかわからない」という場合でも、登山靴は足に合うものを、店頭で試着して選びましょう。

まずは三種の神器を揃えて、近くの低山から始めてみてください。


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参考リンク

  • 長野県「信州の山を安全に楽しく登ろう!」(登山安全条例に基づくガイドライン)、長野県の登山計画書
  • モンベル公式オンラインストア(リッジラインパック30、チャチャパック30、レイントレッカー、リチャージャブル パワーヘッドランプ、ジオライン L.W.ラウンドネックシャツ)
  • ユニクロ公式サイト(ヒートテック)

最終更新: 2026年10月12日 23:42

執筆・確認

山日記編集部

実際の山行記録や公的機関・自治体の最新情報をもとに、登山ルート・装備・安全対策をわかりやすく整理して発信しています。 登山道・交通・施設情報は変わるため、記事公開後も必要に応じて更新し、最新確認先も案内しています。

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