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大菩薩嶺 登山レポート|上日川峠から唐松尾根で雷岩へ、稜線を大菩薩峠まで周回

写真:山日記(2026年5月5日撮影)/雷岩から見た富士山と大菩薩湖

·⛰ 大菩薩嶺 (2,057m)·山梨県·難易度: 初級〜中級·⏱ 約4〜5時間

大菩薩嶺 登山レポート|上日川峠から唐松尾根で雷岩へ、稜線を大菩薩峠まで周回

初めての百名山として、2026年5月5日に大菩薩嶺(2,057m)を上日川峠から周回しました。唐松尾根で雷岩と山頂へ登り、賽ノ河原を通る稜線を大菩薩峠まで歩くコースです。快晴の雷岩から見た富士山と大菩薩湖、山頂付近で出会った鹿、風が冷たかった稜線の様子に加えて、コースタイムと標高グラフ、駐車場・バスの公式情報もまとめた日帰り登山レポートです。

目次

  1. はじめに
  2. この日の記録
  3. 大菩薩嶺はこんな山
  4. 歩いたルートとコースタイム
  5. 区間ごとの記録
  6. 歩き始め〜上日川峠(11:26〜11:47)
  7. 上日川峠〜福ちゃん荘(11:47〜12:13)
  8. 唐松尾根で雷岩へ(12:14〜13:07)
  9. 大菩薩嶺の山頂(13:17〜13:21)
  10. 雷岩から大菩薩峠へ、稜線歩き(13:33〜14:09)
  11. 大菩薩峠から上日川峠へ下山(14:09〜15:12)
  12. アクセスと駐車場(公式情報)
  13. 車で行く場合
  14. 電車・バスで行く場合
  15. 山小屋
  16. この日の天気
  17. 次に歩く人へのメモ
  18. 遅めのスタートなら帰りの時間を先に決めておく
  19. 展望は雷岩と稜線で楽しむ
  20. GWや紅葉の時期は駐車場が混む
  21. 現金を用意しておく
  22. 快晴でも防風着を持っていく
  23. まとめ
  24. 関連記事

はじめに

2026年5月5日、こどもの日に、日本百名山のひとつ・大菩薩嶺(だいぼさつれい、2,057m)に登ってきました。

上日川峠(かみひかわとうげ)から福ちゃん荘を通って唐松尾根を登り、雷岩と大菩薩嶺の山頂へ。そこから賽ノ河原や親不知ノ頭を通る稜線を大菩薩峠まで歩き、勝縁荘・福ちゃん荘の前を通って上日川峠へ戻る、定番の周回コースです。

大菩薩嶺を選んだのは、近場で登りやすそうな山だったからです。今回が、私にとって初めての百名山になりました。

この記事では、ヤマレコに残したGPS記録をもとに、区間ごとのコースタイムと標高の変化、アクセスや駐車場などの公式情報をまとめます。大菩薩嶺そのものの紹介やほかのコースは、大菩薩嶺 登山ガイドにまとめています。

この日の記録

項目 内容
日付 2026年5月5日(火・祝)
コース 上日川峠 → 福ちゃん荘 → 唐松尾根 → 雷岩 → 大菩薩嶺 → 雷岩 → 賽ノ河原 → 大菩薩峠 → 勝縁荘 → 福ちゃん荘 → 上日川峠
歩いた時間 11:26〜15:12(3時間46分)
距離 10.5km
累積標高 登り660m/下り655m
最高地点 大菩薩嶺 2,057m
ペース ヤマレコの標準コースタイムの0.7〜0.8倍

歩き始めは11時26分で、ゴールは15時12分でした。ヤマレコの判定では標準より速いペースだったので、同じコースを歩く場合は、標準コースタイムどおりに余裕をもった計画にするのがおすすめです。

大菩薩嶺はこんな山

  • 山梨県甲州市にある標高2,057mの山で、日本百名山のひとつ
  • 秩父多摩甲斐国立公園を代表する山で、家族連れからベテランまでレベルに合わせて楽しめる
  • 山頂は樹林に囲まれて展望はないが、稜線からは富士山や南アルプス、甲府盆地が見渡せる
  • 上日川峠まで車やバスで上がれるので、2,000m級の稜線を日帰りで歩きやすい
  • 大菩薩峠(約1,897m)は、中里介山の小説『大菩薩峠』で知られる峠

(参考:大菩薩嶺|甲州市公式観光サイト、大菩薩トレッキングコース|甲州市公式観光サイト)

歩いたルートとコースタイム

大菩薩嶺を上日川峠から周回した日の標高グラフとGPSの軌跡。スタート11:26、上日川峠11:45、福ちゃん荘12:07、雷岩13:07、大菩薩嶺13:17、賽ノ河原13:55、大菩薩峠14:09、勝縁荘14:31、上日川峠14:54、ゴール15:12
この日の標高グラフとGPSの軌跡です。ヤマレコのGPS記録(距離・標高・通過時刻)をもとに作りました。青い線が山頂までの登り、オレンジの線が山頂からの帰り道です。作成:山日記
地点 時刻 前の地点から
スタート 11:26 −
上日川峠 11:45〜11:47 19分
福ちゃん荘 12:07〜12:13 20分
雷岩 13:07 54分
大菩薩嶺 山頂 13:17〜13:21 10分
雷岩 13:33 12分
神部岩 13:41 8分
賽ノ河原 13:55 14分
親不知ノ頭 14:00 5分
大菩薩峠 14:09 9分
富士見新道と旧道の分岐 14:24〜14:25 15分
勝縁荘 14:31 6分
福ちゃん荘 14:44 13分
上日川峠 14:54 10分
ゴール 15:12 18分
  • 行動時間:3時間46分(ヤマレコの集計では、歩いた時間3時間29分、休憩12分)
  • 登り:上日川峠から山頂まで約1時間30分
  • 稜線:雷岩から大菩薩峠まで約36分
  • 下り:大菩薩峠から上日川峠まで約45分

区間ごとの記録

歩き始め〜上日川峠(11:26〜11:47)

今回は車で行きました。大菩薩嶺はかなり混むと聞いていたので、朝早くに登った人たちが下山し始めるころを狙って、11時ごろに着くよう時間をずらしました。それでも駐車場はとても混んでいて、登山口から離れた場所に停めることになりました。

GPSの記録では、上日川峠の南東、約1.5km離れた大菩薩湖の北側から歩き始めていて、上日川峠までは19分でした。上日川峠はGPSで標高約1,590mです。

上日川峠の駐車場から見た大菩薩嶺
上日川峠から見た大菩薩嶺(2008年5月撮影)。写真:Σ64, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

上日川峠〜福ちゃん荘(11:47〜12:13)

11:47に上日川峠を出て、20分で福ちゃん荘に着きました(12:07)。ここで6分ほど過ごしてから、12:13に出発しています。GPSでは、上日川峠から福ちゃん荘までに標高を約110m上げています。

福ちゃん荘は、唐松尾根と大菩薩峠方面の道が分かれるところにある山小屋です。公式サイトによると、電波が不安定なため支払いは現金のみです。

福ちゃん荘にはトイレがあったので、ここでトイレに寄りました。

唐松尾根で雷岩へ(12:14〜13:07)

福ちゃん荘からは唐松尾根を登りました。雷岩までは54分で、GPSでは標高を約330m上げています。この日のコースでいちばん標高を稼ぐ区間で、標高グラフでも傾きがいちばん急になっています。

登る途中では、木々の間から富士山と大菩薩湖が見える場所もありました。

唐松尾根の登りの途中、木々の間から見えた富士山と大菩薩湖
唐松尾根を登る途中、木々の間から富士山と大菩薩湖が見えました(12時51分ごろ)。撮影:山日記(2026年5月5日)

13:07に雷岩に着きました。GPSでは標高約2,036mです。甲州市公式観光サイトによると、稜線からは日川の谷を前景にした富士山や、甲府盆地の向こうに続く南アルプスなどが見渡せます。

雷岩には、たくさんの人がいました。この日は雲の少ない快晴で、雷岩からは正面に富士山、その手前に大菩薩湖(上日川ダムの湖)が見えました。富士山と湖がそろった景色はとてもきれいで、印象に残っています。岩の上では、多くの登山者が景色を眺めながら休憩していました。

雷岩の岩の上で休憩する登山者と、正面に見える富士山と大菩薩湖
雷岩から見た富士山と大菩薩湖。岩の上では多くの人が休憩していました(13時33分ごろ)。撮影:山日記(2026年5月5日)

大菩薩嶺の山頂(13:17〜13:21)

雷岩から10分ほどで、大菩薩嶺の山頂に着きました(13:17)。山頂は樹林に囲まれていて、展望はほとんどありません。4分ほど過ごしてから(13:21)、雷岩へ戻りました。

樹林に囲まれた大菩薩嶺の山頂と標柱。足元には雪が残っている
大菩薩嶺の山頂。樹林に囲まれています。写真は2008年4月下旬に撮影されたもので、足元に雪が残っています。写真:UMW, Wikimedia Commons(パブリックドメイン)

山頂からの眺望はあまりありませんでしたが、運よく鹿に出会えました。山頂付近の林では、登山道を鹿が横切っていきました。少し奥の木々の間にも、鹿の姿が見えます。

大菩薩嶺の山頂付近の林で、登山道を横切る鹿と、奥を歩く登山者
大菩薩嶺の山頂付近で、登山道を横切る鹿(13時17分ごろ)。撮影:山日記(2026年5月5日)
コメツガなどの林の奥にいる鹿
同じく山頂付近の林の奥にいた鹿。撮影:山日記(2026年5月5日)

雷岩から大菩薩峠へ、稜線歩き(13:33〜14:09)

13:33に雷岩へ戻り、ここから南へ稜線を歩きました。神部岩(13:41)、賽ノ河原(13:55)、親不知ノ頭(14:00)を通って、14:09に大菩薩峠に着いています。雷岩から大菩薩峠までは約36分で、標高は約140m下がります。

ロープが張られた草原の稜線を、大菩薩峠方面へ歩く登山者たち
雷岩から大菩薩峠方面へ続く稜線。ロープに沿って多くの登山者が歩いていました(13時38分ごろ)。撮影:山日記(2026年5月5日)
大菩薩嶺の稜線付近から見下ろした甲府盆地
大菩薩嶺から見た甲府盆地(2008年5月撮影)。写真:Σ64, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

稜線は左右に遮るものがなく、風がとても冷たくて寒かったので、長袖の上にウィンドブレーカーを着ました。

大菩薩峠から上日川峠へ下山(14:09〜15:12)

大菩薩峠からは、勝縁荘(14:31)と福ちゃん荘(14:44)の前を通って上日川峠まで下りました(14:54)。大菩薩峠から上日川峠までは約45分で、GPSでは標高を約310m下げています。上日川峠からは18分歩いて、15:12にゴールしました。

大菩薩峠には介山荘があり、甲州市公式観光サイトでは、小屋の付近から富士山や南アルプス、甲府盆地を広く見渡せると紹介されています。

アクセスと駐車場(公式情報)

車で行く場合

甲州市公式観光サイトによると、中央自動車道の勝沼ICから上日川峠までは、県道201号線または県道218号線を経由して車で約40分です。

駐車場 台数
上日川峠 第1駐車場 20台
上日川峠 第2駐車場 50台
上日川峠 第3駐車場 50台
大菩薩湖北岸駐車場(第4駐車場) 300台

上日川峠の付近は休日にとても混み合うため、甲州市は大和町方面から来る車に大菩薩湖北岸駐車場(第4駐車場)の利用を呼びかけています。第4駐車場から上日川峠までは、登山道・遊歩道を通って徒歩約10分です。また、上日川峠より先には一般車が停められる無料駐車場はありません。

電車・バスで行く場合

JR中央本線の甲斐大和駅から、栄和交通の「大菩薩上日川峠線」で上日川峠まで行けます。2026年は4月18日(土)〜12月13日(日)の土・日・祝日と、一部の平日に運行しています。

甲斐大和駅 発 上日川峠 着
8:10 8:51
9:20 10:01
9:50 10:31
13:50 14:31
14:50 15:31
上日川峠 発 甲斐大和駅 着
9:00 9:45
13:00 13:45
14:00 14:45
15:00 15:45
15:45 16:30
  • 上の表は土・日・祝日の時刻です。平日の運行日は、行きが8:10・9:50・14:50発、帰りが9:00・14:00・15:45発の3便です
  • 運賃(片道)は甲斐大和駅〜上日川峠が大人1,020円・小児510円です(栄和交通の運賃表。表の日付は令和元年10月1日現在のままです。最新の運賃は栄和交通に確認してください)
  • 15人以上の団体で乗る場合は、事前に栄和交通への連絡が必要です
  • 季節運行のため、運行日が変わる場合があります(2026年10月時点の公式時刻表)

今回は車で行きましたが、GW中はバスもとても混んでいました。混雑する時期にバスを使う場合は、混み合うことを前提に計画しておくと安心です。

このほか、甲州市公式観光サイトによると、JR塩山駅からタクシーで上日川峠まで約30分(料金の目安5,500円)です。

山小屋

コース上には、福ちゃん荘、勝縁荘、大菩薩峠の介山荘などの山小屋があります。

  • 福ちゃん荘:唐松尾根と大菩薩峠方面の分岐にある山小屋です。支払いは現金のみで、小屋の前で写真や動画を撮るときはスタッフを写さないよう、SNSへの無断掲載はしないようお願いが出ています(山小舎 福ちゃん荘)。
  • 介山荘:大菩薩峠にある山小屋で、甲州市公式観光サイトの掲載では、宿泊は1泊2食付き8,500円、素泊まり6,000円で、通年営業(平日は不定休)です(介山荘|甲州市公式観光サイト、介山荘)。

営業日や料金は変わることがあるので、立ち寄りや宿泊を考えている場合は、事前に各山小屋の情報を確認してください。

この日の天気

大菩薩嶺に近いアメダス勝沼(甲州市、標高394m)の観測では、2026年5月5日は1日を通して雨が降らず、11時〜15時は日照がずっと続いていました。この時間帯の気温は約19〜24℃、湿度は15〜23%と、とても乾いた晴天です。前日の5月4日には、勝沼で合計11.0mmの雨が観測されています。山の上でも青空が広がり、唐松尾根や雷岩からは富士山がはっきり見えました。

ただし、勝沼は標高394mで、大菩薩嶺の稜線(約1,900〜2,057m)とは1,500m以上の差があります。一般に気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がるといわれるので、稜線の気温は勝沼より10℃前後低かったと考えられます(あくまで目安です)。

この日の服装は、基本は長袖で歩きました。稜線では冷たい風が吹きつけて寒かったので、ウィンドブレーカーを着ています。

次に歩く人へのメモ

遅めのスタートなら帰りの時間を先に決めておく

今回は11時26分に歩き始めて、15時12分にゴールしています。標準より速いペースでこの時間なので、標準のペースで歩くと、ゴールは16時〜16時半ごろになる計算です。バスを使う場合、上日川峠の最終便は15:45発なので、遅めに歩き始めるときは、どこで引き返すかを先に決めておくと安心です。

展望は雷岩と稜線で楽しむ

大菩薩嶺の山頂は樹林の中で、展望はほとんどありません。景色を楽しむなら、雷岩から大菩薩峠までの稜線です。休憩や写真は、展望のよい稜線で時間を取るのがおすすめです。

GWや紅葉の時期は駐車場が混む

甲州市は、上日川峠付近は休日にとても混み合うとして、大菩薩湖北岸駐車場(第4駐車場)の利用を呼びかけています。混雑する時期は、はじめから第4駐車場に停めることも考えておくとスムーズです。

今回は、朝早くに登った人が下山し始める11時ごろに着くよう時間をずらしましたが、それでも駐車場はとても混んでいて、登山口から離れた場所に停めることになりました。GW中はバスもとても混んでいて、車も混んでいたので、どちらを使うにしても混雑は覚悟して、できるだけ早い時間に着くのがおすすめです。

現金を用意しておく

福ちゃん荘は電波が不安定なため、現金しか使えません。山小屋で飲み物や食事を買う予定があれば、小銭や千円札を用意しておきましょう。

快晴でも防風着を持っていく

この日は快晴でしたが、稜線は左右に遮るものがなく、風がとても冷たく感じました。私は基本は長袖で歩き、稜線ではウィンドブレーカーを着ました。標高2,000m前後の稜線は麓より気温が低く、風も強くなりやすいので、晴れの予報でもウィンドブレーカーやレインウェアなどの防風着を持っていくのがおすすめです。

まとめ

  • 2026年5月5日に、大菩薩嶺を上日川峠から周回。距離10.5km、登り660m、3時間46分
  • 唐松尾根で雷岩へ登り、山頂を往復してから、賽ノ河原を通る稜線を大菩薩峠まで歩いた
  • いちばんの登りは福ちゃん荘から雷岩までの唐松尾根(54分で約330m)
  • 雷岩には人が多く、正面に見える富士山と大菩薩湖がとてもきれいだった
  • 山頂は樹林の中で眺望はあまりないが、山頂付近で運よく鹿に出会えた
  • 快晴でも稜線は風が冷たく、ウィンドブレーカーを着て歩いた
  • 車なら上日川峠の第1〜第3駐車場か、大菩薩湖北岸の第4駐車場。バスは甲斐大和駅から季節運行
  • GW中は車もバスもとても混んでいた。混雑は覚悟して、できるだけ早い時間に着くのがおすすめ

全体を通して、今まで登った山の中ではまあまあ体力が必要な山でした。それでも、初心者でも登れるおすすめの山だと思います。


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最終更新: 2026年10月10日 21:08

執筆・確認

山日記編集部

実際の山行記録や公的機関・自治体の最新情報をもとに、登山ルート・装備・安全対策をわかりやすく整理して発信しています。 登山道・交通・施設情報は変わるため、記事公開後も必要に応じて更新し、最新確認先も案内しています。

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