山日記山日記
富士山の山小屋まとめ|吉田・富士宮・須走・御殿場ルート別の一覧と、2027年に向けた予約・入山ルールの確認点

写真:XIIIfromTOKYO, Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

·⛰ 富士山 (3,776m)·山梨県・静岡県·難易度: 上級·⏱ 1泊2日〜2泊3日

富士山の山小屋まとめ|吉田・富士宮・須走・御殿場ルート別の一覧と、2027年に向けた予約・入山ルールの確認点

2026年シーズン(7月1日〜9月10日)が終わった富士山の山小屋を、ルート別に整理。山小屋泊と入山規制(通行料・ゲート・FUJI NAVI)の関係、環境省が公表した2026年の登山者数と予約のコツ、確認できた宿泊料金の例をまとめました。

目次

  1. 2026年の山小屋と入山規制の関係
  2. 2026年の登山者数と、2027年に向けた予約のコツ
  3. 吉田ルートの山小屋一覧
  4. 5〜6合目
  5. 7合目(標高2,700m前後)
  6. 8合目(標高3,020〜3,100m前後)
  7. 本8合目〜山頂
  8. 富士宮ルートの山小屋一覧
  9. 須走ルートの山小屋一覧
  10. 御殿場ルートの山小屋一覧
  11. 山小屋の宿泊料金(確認できた例)
  12. 予約方法と注意点
  13. 静岡県側ルートの入山手続き(2026年のもの)
  14. 山小屋泊の持ち物
  15. よくある質問
  16. Q. 山小屋に予約なしで泊まれる?
  17. Q. 山小屋を予約せずに、夜間に登れる?
  18. Q. 山小屋の宿泊者は通行料・入山料が不要になる?
  19. まとめ
  20. 関連記事

2026年の富士山の登山シーズンは終了しました(吉田・須走ルートは7月1日〜9月10日、富士宮・御殿場ルートは7月10日〜9月10日)。この記事は2026年10月10日時点で、公式サイトで確認できた内容をもとに更新しています。2027年の開山日・料金・規制は、確認できた時点では未発表です。計画の際は必ず最新の公式情報を確認してください。

富士山の山小屋は、登山者が集中する土日・お盆を中心に早く埋まります。環境省が2026年9月30日に公表した資料でも、2026年シーズンは「山小屋によっては予約が早々に埋まり、予約がとりにくい状況にあった」とされています。この記事では、ルート別の山小屋一覧と、山小屋泊と入山規制の関係、予約のコツ、確認できた宿泊料金の例を整理します。

山小屋の外のベンチで休む登山者と雲海
山小屋の外のベンチで休む登山者(吉田ルート・太子館付近)。写真:Fabio Achilli, Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

2026年の山小屋と入山規制の関係

2026年シーズンは、山梨県側・静岡県側とも入山規制がありました。山小屋に泊まるかどうかで、入山できる時間帯が変わります。

山梨県側(吉田ルート)と静岡県側の入山ルールの比較図
2026年シーズンの入山ルールの比較。作成:山日記(出典:富士登山オフィシャルサイト)
項目 山梨県側(吉田ルート) 静岡県側(富士宮・御殿場・須走)
通行料・入山料 通行料 1人1回4,000円 入山料 1人1回4,000円
夜間の規制 14:00〜翌3:00は五合目ゲートを閉鎖(山小屋宿泊者を除く) 14:00〜翌3:00の入山は山小屋の宿泊が必要
人数上限 1日4,000人に達するとゲートを閉鎖 1日あたりの上限は設定なし
事前手続き 通行予約(事前決済)は任意 eラーニング修了+入山証の取得(静岡県FUJI NAVI、現地手続きも可)
山小屋宿泊者 夜間ゲートの対象外。ただし通行料4,000円は必要(現地支払可) 14:00〜翌3:00も入山可。ただし入山料と事前学習は必要

ポイントは次の3つです。

  • 山小屋に泊まれば夜間も入山できますが、通行料・入山料は別に必要です。
  • 山梨県側の「通行予約」は山小屋の予約ではありません。山小屋は自分で小屋に直接予約します。
  • 静岡県側の入山手続き(FUJI NAVI)も山小屋の予約ではなく、14:00〜翌3:00に入山する場合は、現地で山小屋の宿泊予約の有無を確認されます。

出典:富士登山オフィシャルサイト 山梨県からのお知らせ、同 静岡県からのお知らせ、各施設の供用期間(2026年)

📖 規制の詳細:2026年 富士山の登山規制まとめ


2026年の登山者数と、2027年に向けた予約のコツ

環境省関東環境局の発表(2026年9月30日)では、2026年の開山日から9月10日までの全登山道合計の登山者数は約24万人で、前年(約20万5千人)の117%、2019年(約23万6千人)の102%でした(一部ルートで機器の不具合による欠測期間あり)。

同資料では、2027年に富士登山を計画する人向けに、山小屋の予約について次の工夫が挙げられています。

  • 土日祝日やお盆を避け、平日やお盆以降に計画する
  • 例年、標高の高い山小屋から予約が埋まるため、山小屋を変えると空きが見つかる場合がある
  • 空き状況はキャンセルで変わるため、こまめに確認する
  • ルートを変えると予約できる可能性が広がるが、所要時間や難易度が変わるので自分に合うルートを選ぶ
  • 経験に不安がある場合は、山小屋宿泊を含むガイド付きツアーも検討する

出典:環境省関東環境局「2026年夏期の富士山登山者数について」

予約の受付開始日は小屋ごとに異なり、2027年分は確認できていません。気になる小屋の公式サイトをこまめにチェックしてください。


吉田ルートの山小屋一覧

吉田ルート(富士スバルライン五合目)は山小屋の数が最も多く、選択肢が豊富です。合目の表記は小屋によって異なる場合があるので、詳しくは各公式サイトで確認してください。

5〜6合目

山小屋 合目 備考
佐藤小屋 6合目 下山後の休憩にも便利
里見平★星観荘 5.5合目 星空観察に特化した小屋
富士急雲上閣 5合目 五合目バスターミナル付近

7合目(標高2,700m前後)

山小屋 備考
花小屋 電話中心の予約。最新情報は電話で確認してください
日の出館 公式サイト/電話
トモエ館 個室あり。ネット決済割引を案内(2026年)
鎌岩館 公式サイト
富士一館 公式サイト/電話
鳥居荘 公式サイト/電話
東洋館 公式サイトに平日・休日別の料金表

8合目(標高3,020〜3,100m前後)

山小屋 備考
太子館 8合目の定番。予約は早く埋まりやすい
蓬莱館 公式サイトで規制内容を案内
白雲荘 公式サイト
元祖室 公式サイト

本8合目〜山頂

山小屋 備考
富士山ホテル(本8合目) 本8合目の代表的な小屋
御来光館(本8.5合目) 山頂に近い位置の小屋
山口屋(山頂) 山頂直下
太子館の標識と雲海
吉田ルート8合目の太子館の標識。写真:Fabio Achilli, Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

富士宮ルートの山小屋一覧

静岡県側の富士宮ルートは、距離が短く急な登りが続くルートで、山小屋は吉田ルートより少なめです。

山小屋 合目 備考
雲海荘 6合目 ルート序盤の山小屋
宝永山荘 6合目 宝永火口方面との分岐に近い
御来光山荘 新7合目 公式サイト
山口山荘 元祖7合目 公式サイト
池田館 8合目 ルート中盤の拠点
万年雪山荘 9合目 公式サイト
胸突山荘 9.5合目 山頂直下
頂上富士館 山頂 富士宮口山頂側

須走ルートの山小屋一覧

須走ルートは山小屋の数が少なめです。

山小屋 合目 備考
瀬戸館 本6合目 序盤の宿泊候補
大陽館 7合目 公式サイト
見晴館 本7合目 静岡県の富士山ページに掲載
下江戸屋 8合目 吉田ルートとの合流付近
上江戸屋 本8合目 山頂に近い宿泊候補
須走ルートの七合目まで200mを示す標識(日本語・英語・韓国語併記)
須走ルートの「七合目 200m」の標識(日本語・英語・韓国語併記)。写真:Masahiko Satoh, Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

御殿場ルートの山小屋一覧

御殿場ルートは距離が長く、登山者数は他ルートより少なめです。山小屋の数も限られます。

山小屋 合目 備考
大石茶屋 新5合目 登山口すぐ。公式HPは確認できませんでした
半蔵坊 新6合目 序盤〜中盤の宿泊拠点
わらじ館 7合4勺 上部の宿泊地
砂走館 7合5勺 砂走り区間に近い
赤岩八合館 7合9勺 上部の山小屋

山小屋の宿泊料金(確認できた例)

以前この記事に載せていた「素泊まり8,000〜13,000円」などの相場や小屋ごとの料金は、2026年の公式情報で裏付けが取れなかったため削除しました。現時点で、各小屋の公式サイトで確認できた料金の例は次のとおりです。

山小屋 料金の例 確認元
東洋館(7合目) 大部屋・1泊2食付き 平日1名9,000円、休日・金曜日1名10,000円など(税込。土曜・休前日は別料金) 公式サイト(2026年10月確認)
御来光館(本8.5合目) 素泊まり14,000円、1泊2食付き(夕食・朝食)16,000円 公式サイト(2026年10月確認)

料金は曜日・部屋タイプ・年度で変わります。上記以外の小屋は、料金を公式サイトまたは電話で確認してください。富士山の山小屋は標高が高く、荷揚げや設備維持のコストもかかるため、平地の宿より割高になるのが一般的です。


予約方法と注意点

  • 予約は各山小屋の公式サイトまたは電話が基本です。予約方法は小屋ごとに違います
  • 通行予約(山梨県)や FUJI NAVI(静岡県)は、山小屋の宿泊予約ではありません
  • キャンセル料や変更条件は小屋ごとの規定に従います。予約前に必ず確認してください
  • 第1〜第3希望の日程と小屋を決めておくと、取れなかったときに動きやすくなります
  • 公式サイトが見つからない小屋や更新が止まっている小屋は、電話で確認するのが確実です

静岡県側ルートの入山手続き(2026年のもの)

静岡県側(富士宮・御殿場・須走)では、2026年は次の流れでした。

  1. スマホアプリ「静岡県FUJI NAVI」で登山情報を登録し、eラーニング(富士山テスト)を全問合格
  2. 入山料4,000円を納付し、入山証(QRコード)を取得
  3. 当日、登山口で入山証を提示し、リストバンドを受け取って入山

スマホがない場合は、現地(五合目)で手続きもできますが、30分程度かかり、繁忙期は順番待ちになる場合があるとされています。2026年の静岡県側の規制は9月10日で終了しており、2027年の内容はまだ発表されていません。

出典:富士登山オフィシャルサイト 静岡県からのお知らせ


山小屋泊の持ち物

山小屋泊はテント泊ほどの装備は不要ですが、最低限次のものがあると安心です。

  • 耳栓・アイマスク(大部屋は他の登山者の物音や明かりが気になることがある)
  • 着替え(インナー)(汗をかいたまま寝ると体が冷える)
  • モバイルバッテリー(小屋のコンセントは数が限られる場合がある)
  • 現金(トイレのチップ・食事などで使う場面があります。山小屋のトイレはチップ制で、吉田ルートでは200〜300円と公式サイトに記載されています)
  • 防寒着、セパレートタイプの雨具、登山に適した靴(山梨県の通行予約の誓約事項にも含まれています)

寝具や食事は山小屋が提供するのが一般的ですが、内容は小屋ごとに違うため、予約時に確認してください。


よくある質問

Q. 山小屋に予約なしで泊まれる?

原則として事前予約が必要です。2026年は予約が早く埋まった小屋が多く、飛び込みでの宿泊は期待できないと考えたほうが安全です。緊急時の避難を除き、無断で泊まることはできません。

Q. 山小屋を予約せずに、夜間に登れる?

2026年は、吉田ルートで14:00〜翌3:00に五合目ゲートが閉鎖され、静岡県側ルートでもこの時間帯の入山には山小屋の宿泊が必要でした。夜通しで登る「弾丸登山」は、環境省も「非常に危険」としています。吉田ルートは山梨県の通行予約の誓約事項でも、山小屋に宿泊しない夜通しの登山をしないことが求められています。

Q. 山小屋の宿泊者は通行料・入山料が不要になる?

不要にはなりません。山梨県側では山小屋宿泊者も通行料4,000円の支払いが必要(現地支払可)、静岡県側でも入山料4,000円の納付が必要です。


まとめ

  • 2026年の富士山シーズンは9月10日で終了。2027年のルールは確認できた時点では未発表
  • 山小屋に泊まれば夜間(14:00〜翌3:00)も入山できるが、通行料・入山料(各4,000円)は別に必要
  • 環境省も、2026年は山小屋の予約が早く埋まったと指摘。平日・お盆以降・標高の高い小屋以外・ルート変更が予約のコツ
  • 宿泊料金は小屋・曜日・部屋で変わるので、公式サイトで確認する
  • 現金・耳栓・防寒着・雨具を忘れずに

関連記事

写真・図の出典:Wikimedia Commons(各キャプション参照)、図は山日記が作成。

最終更新: 2026年10月12日 23:42

執筆・確認

山日記編集部

実際の山行記録や公的機関・自治体の最新情報をもとに、登山ルート・装備・安全対策をわかりやすく整理して発信しています。 登山道・交通・施設情報は変わるため、記事公開後も必要に応じて更新し、最新確認先も案内しています。

このブログについて / 運営方針 / 誤りの連絡