山日記山日記
浅間山登山ガイド|前掛山・黒斑山コース、噴火警戒レベル1での入山条件とアクセス・駐車場【2026年版】

写真:Charlie fong, Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

·⛰ 浅間山 (2,568m)·長野県・群馬県·難易度: 中級·⏱ 前掛山 約7時間/黒斑山 約3〜4時間

浅間山登山ガイド|前掛山・黒斑山コース、噴火警戒レベル1での入山条件とアクセス・駐車場【2026年版】

浅間山は2026年5月22日に噴火警戒レベル1へ引き下げられ、前掛山まで登山できるようになりました。小諸市・気象庁の公式情報で、レベル別の入山範囲、登山計画書、駐車場、バス、黒斑山との違いを整理します。

目次

  1. はじめに
  2. まず確認:噴火警戒レベルと入山できる範囲
  3. 登山計画書は義務
  4. 2つのコースの違い
  5. 前掛山コース(火山館コース)
  6. 登山口:天狗温泉浅間山荘の駐車場
  7. 黒斑山コース
  8. アクセス
  9. 前掛山コース(天狗温泉浅間山荘)
  10. 黒斑山コース(車坂峠)
  11. 季節と服装
  12. 登山前後の楽しみ(こもろ観光局より)
  13. 確認できなかった点
  14. まとめ
  15. 参考リンク
  16. 関連記事

はじめに

浅間山(2,568m)は、長野県と群馬県の県境にある日本百名山で、現在も活動している活火山です。気象庁は2026年5月22日に噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。小諸市は、これを受けて5月23日から前掛山までの登山規制を緩和しています。

この記事は、2026年10月10日時点の公式情報(気象庁・小諸市・こもろ観光局・長野県)にもとづいて全面的に更新しました。以前の記事には、噴火警戒レベル別の入山範囲や駐車料金など、現在の公式情報と異なる記載があったため、あらためています。

中軽井沢方面から見た浅間山
中軽井沢方面から見た浅間山。写真:Charlie fong, Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

まず確認:噴火警戒レベルと入山できる範囲

気象庁の「火山活動の状況(浅間山)」では、2026年5月22日11時発表で噴火警戒レベル1(噴火予報)となっています。ただし、山頂火口から500mの範囲に影響を及ぼす程度のごく小規模な噴火の可能性はあるため、地元自治体の指示に従い、危険な地域には立ち入らず、突発的な火山灰噴出や火山ガスに注意するよう呼びかけられています。

浅間山の噴火警戒レベル別に歩ける範囲の表。レベル1では火山館コースから前掛山まで、レベル2では前掛山へ行けず黒斑山方面まで、レベル3では一の鳥居まで、レベル4・5では入山できない
噴火警戒レベル別に歩ける範囲(小諸市の表をもとに要約)。作成:山日記

小諸市の案内(「浅間山登山のご案内」)によると、レベルに応じた登山道の扱いは次のとおりです。

  • レベル1:火山館コース(浅間山荘〜一の鳥居〜二の鳥居〜火山館〜湯の平分岐〜賽の河原分岐〜前掛山)、黒斑コースから前掛山(Jバンド経由・健脚者向け)まで可
  • レベル2(火口周辺規制):前掛山へは行けません。火山館〜草すべり〜黒斑山〜蛇骨岳〜仙人岳〜Jバンドなどの範囲
  • レベル3(入山規制):火山館コースは天狗温泉浅間山荘〜一の鳥居まで。黒斑コースは入山できません
  • レベル4・5:入山できません

なお、以前の記事に書いていた「レベル2は火山館より上が入山禁止」という説明は、小諸市の現行の表と一致しないため削除しました。

小諸市は、火口から4km以内を災害対策基本法に基づく警戒区域としており、登山道のみ警戒レベルに応じて立入りを認めています。気象庁がレベルを引き上げた場合は、市が放送などで規制を指示するので、必ず従ってください。 防災情報は、小諸市の公式LINEや防災情報メールでも取得できます。

浅間山の最高点(釜山)は火口に近く、一般の登山道はありません。一般の登山者が目指せるのは前掛山(2,524m)までです。

登山計画書は義務

小諸市の案内では、「長野県登山安全条例により、指定登山道の登山には登山計画書の提出が義務付けられて」おり、黒斑コース・火山館コースはいずれも指定登山道です。登山計画書は各登山口に備え付けられています。出発前に提出してください。

2つのコースの違い

こもろ観光局(小諸市の観光推進組織)の案内では、浅間山の登山は前掛山コースと黒斑山コースの2つに大別されています。

前掛山コース 黒斑山コース
登山口 天狗温泉浅間山荘 車坂峠
難易度(こもろ観光局) 中級 初級〜中級
所要時間の目安(同) 約7時間 約3〜4時間
公共交通 △ ◎
向いている人 火口を間近に見たい人 浅間山の山容を眺めたい人、初めての人

長野県「信州 山のグレーディング」(2026年版)では、次のように評価されています。

ルート 体力度 難易度 コースタイム 距離 累積標高差(登り)
黒斑山(車坂峠) 2 A 3.6時間 5.2km 0.51km
前掛山(車坂峠) 4 B 8.7時間 12.1km 1.30km
前掛山(浅間登山口) 4 B 9.3時間 21.8km 1.48km

※前掛山(浅間登山口)は、浅間登山口バス停側(標高1,200m)から歩き始めた場合の数値です。天狗温泉浅間山荘(火山館コースの登山口)から歩く場合は、これより短くなります。火山に関する注記が付いています(噴火警戒レベルの確認が必要)。

前掛山コース(火山館コース)

佐久方面から見た浅間山。山頂付近に雪が見え、手前に畑が広がる
佐久方面から見た浅間山。写真:Yu.nakai, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

こもろ観光局の案内では、天狗温泉浅間山荘を出発し、森の中を進んで火山館、賽の河原を経て前掛山山頂へ向かいます。森林限界を超えると、荒涼とした砂礫の斜面と噴煙を上げる火口が近くに見えるコースです。

  • 火山館(火口から2.3km):小諸市の職員が常駐し、登山の案内などをしています。毎週月・火曜日は休館です(休館日の電話は不通)。バイオトイレがあり、維持管理のため協力金(目安300円)をお願いされています。ヘルメットの無料貸出もあります(数に限りがあるため、できるだけ自分で用意するよう案内されています)
  • シェルター(避難壕):火口から約500m、2.3km(火山館)、3km(黒斑コースの槍ヶ鞘)の地点に設置されています
  • 水場:公式情報で水場の有無を確認できていないため、水は多めに持参してください

登山口:天狗温泉浅間山荘の駐車場

こもろ観光局の案内(2026年6月)によると、天狗温泉浅間山荘の駐車場は次のとおりです。

  • 駐車料金:1台500円
  • 利用時間:午前5時から(5時前の駐車は時間外料金1,000円)
  • トイレ:あり
  • 駐車台数:約300台(第1〜第3駐車場)
  • 車中泊(仮眠を含む)は、キャンプ場利用料金が必要
  • 路上駐車は絶対にしないでください

以前の記事に書いていた「普通車600円・約100台」は、現在の公式情報と異なるため修正しました。

黒斑山コース

浅間山の外輪山最高峰の黒斑山(2,404m)を目指すコースです。車坂峠から槍ヶ鞘、トーミの頭を経て山頂へ向かいます。トーミの頭は、黒斑コース最大の見どころとして紹介されています。

青空の下、雪をかぶった浅間山と、手前の森や住宅地
雪をかぶった浅間山。写真:くろふね, Wikimedia Commons(CC BY 4.0)
  • 高峰高原ビジターセンター:開館8:30〜17:00(小諸市の案内)。カフェやショップもあります
  • 駐車場:高峰高原ビジターセンター、高峰高原ホテル、高峰マウンテンパークの駐車場が無料で利用できます(こもろ観光局)。満車時に林道や路肩に駐車するのは、路線バスの運行に支障が出るため禁止です
  • 小諸市の案内では、積雪期にアイゼンを岩場にひっかけた転倒・転落事故が起きていると注意されています

黒斑山からさらに歩く「外輪山コース」は、蛇骨岳、仙人岳、Jバンドを経て前掛山へ向かうもので、健脚者向けです。2024年6月には、Jバンド上の稜線で登山者が転倒して負傷する事故が起きたと、小諸市が告知しています。

アクセス

前掛山コース(天狗温泉浅間山荘)

こもろ観光局の案内では、次のとおりです。

  • 車:しなの鉄道小諸駅から約25分、上信越自動車道小諸ICから約25分
  • 公共交通:JRバス関東の路線バスを小諸駅から利用し、最寄りのバス停は「浅間登山口」。登山口(天狗温泉浅間山荘)までは、バス停から徒歩約70分

黒斑山コース(車坂峠)

  • 車:上信越自動車道小諸ICから約30分
  • 公共交通:JRバス関東の一般路線「高峰高原線」を小諸駅から乗り、「車坂峠・高峰高原ホテル前」で下車(約35分)。登山口まで徒歩0分
  • 新宿・バスタ新宿から佐久・小諸への直行バスがあり、終点は小諸駅(こもろ観光局)。小諸市の案内では、一般路線バス(佐久平駅〜小諸駅〜高峰高原)は1日2往復と掲載されています(2025年3月更新)

バスの時刻・運賃は変更されるため、JRバス関東の最新の時刻表を確認してください。

季節と服装

小諸市は、積雪期には黒斑山の登山やスノーシューが人気だと紹介しています。ただし、標高2,000mを超える山で、春や秋は気温が低く、残雪期・積雪期にはアイゼンなどの冬山装備が必要になる場合があると案内されています。

こもろ観光局の案内には、近年の初冠雪の時期(2020年10月17日、2021年10月20日、2022年10月25日)や、10月中旬の稜線で風が強く防寒が必要だったことが掲載されています。10月後半は特に、稜線の凍結や冷え込みに備えてください。

  • 登山靴:火山礫やガレ場では滑りにくいもの
  • レインウェア・防寒着・手袋(強風で体温を奪われることがある)
  • ヘッドライト:小諸市は、ライトを持たずに日没後に道迷いした遭難が数件あったと注意しています
  • ヘルメット(火山館などで貸出あり。ただし数に限りがあるので、できるだけ自分で用意)
  • 地図アプリ、モバイルバッテリー
  • 熊鈴など:2025年7月に火山館周辺でクマの目撃情報があったと小諸市が告知しています

登山前後の楽しみ(こもろ観光局より)

  • 天狗温泉浅間山荘(前掛山コースの登山口):下山後の日帰り入浴ができます(料金・営業時間は公式サイトで確認)
  • 高峰温泉・高峰高原ホテル(黒斑山コース周辺):日帰り入浴が可能とされています
  • 小諸城址懐古園などの観光も、こもろ観光局が紹介しています

確認できなかった点

  • 前掛山コースの水場(有無)
  • 前掛山までの公式コースタイム(長野県のグレーディングは「浅間登山口」「車坂峠」起点の数値のみ)
  • バスの現行の時刻表・運賃(本記事では路線と所要時間のみ記載)
  • 天狗温泉浅間山荘の日帰り入浴料金・営業時間
  • 噴火警戒レベルは変わる可能性があります。出発直前に必ず気象庁・小諸市の情報を確認してください

まとめ

  • 浅間山は2026年5月22日に噴火警戒レベル1に引き下げられ、前掛山までの登山が可能になりました(2026年10月10日時点)
  • レベルが上がると入山範囲が変わります。出発前に気象庁と小諸市の情報を確認してください
  • 火山館コース・黒斑コースは指定登山道で、登山計画書の提出が義務です
  • 初めてなら、公共交通でも行きやすく難易度の低い黒斑山から、火口を見たい人は前掛山へ
  • 天狗温泉浅間山荘の駐車場は1台500円・午前5時から・約300台

参考リンク


おすすめ情報を読み込み中...

最終更新: 2026年10月12日 23:42

執筆・確認

山日記編集部

実際の山行記録や公的機関・自治体の最新情報をもとに、登山ルート・装備・安全対策をわかりやすく整理して発信しています。 登山道・交通・施設情報は変わるため、記事公開後も必要に応じて更新し、最新確認先も案内しています。

このブログについて / 運営方針 / 誤りの連絡